GQ JAPAN No.25

GQ JAPAN 06月号 [雑誌]
GQ JAPAN 06月号 [雑誌]
 ホテル特集も良かったけれど、論壇知識人たちをマッピングした特集のクレヨンで書いた似顔絵が傑作。よく特徴を捉えている宮崎哲弥小林よしのりが霞むほどの大迫力で描かれる、姜尚中。ちなみに坪内祐三はどうも見てもきたろうになっている。
 肝心の本文にはたいしたことはほとんど書いてない。あまり詳しくない人にはいいのかも。けっこう姜尚中がお気に入りの彼女は大ウケだった。
 ぜひ店頭で確認してほしい。

GQ JAPAN
http://www.gqjapan.jp/

 作家のエッセイ

 石田衣良って女性誌への露出がかなり多いけど、人気があるってことなのだろうか。雑誌連載のエッセイを二三読んだことがあるが、虫唾が走るぞありゃ。

 彼に限らず、日本の作家のエッセイで、半可通の筆者が世事に対して人生観や常識でもって「感想」を述べるようなタイプのものをよく目にする。勉強が足りんなあと思う。議論ではなくどーでもいい感想、趣味やスタイルではなく単なる好悪あるいは感情、でしかないものが多いよね。