お金持ち研究

日本のお金持ち研究
日本のお金持ち研究

 いやはや、読んでみたら良い本だった。前半は「どういう人がお金持ちなのか」後半は「お金持ちとは? そしてその実態は?」という内容。特に最後には税制の問題にも言及されている。
 前半をいくつかまとめると――

  • 金持ちはオーナー経営者の割合が高い。
  • サラリーマン経営者(いわゆる普通の社長)は、退職金を除けばサラリーは高くない。
  • 次に割合が高いのは開業医。
  • ただし、医者の儲かる分野は政治マター(保険制度等)に左右される部分がある。
  • 弁護士は金持ちにはなりにくい。平均としてはサラリーマンより少しいい程度。
  • 法学以外の専門分野(資格や博士号)があれば稼げる可能性は上がるが、そのための学習コストは安くはない。
  • 地方だと、金持ちのうちに占める医者の比率が上がる。
  • 金持ちは東京に住んでる人が多い。それ以外は、神奈川、愛知、大阪、兵庫。
  • 芸能人やスポーツ選手は収入に波があり資産多いとはいえず、お金持ちにはあんまり入らない。
  • お金持ちは既婚でしかも結婚歴が長い人が多い。

 これは年収1億とか資産数十億とかそういうレベルの金持ちの話なので、その点は注意。ただし、弁護士は経済的な面から見ると決してコストパフォーマンスが良いとはいえないのは事実のようだ。

 アイシールド21

 たまたまアイシールド21のアニメを観た。初回だったようだ。なかなか燃える。
 私見では、アメフトはおそらくあらゆるスポーツの中でもっとも試合内容を物語化しやすい(その次は野球だろうか?)。ルールが複雑で攻守がはっきりしているのも一因だが、チームが必然的に専門家集団になるからというのが大きい。それぞれのポジションの役割が明確で、他がダメでもとにかく一芸に秀でていれば(少なくとも物語的には)スターになれるからだ。ランニングバック⇒走力、ワイドレシーバー⇒キャッチ力(と走力)、クォーターバック⇒頭のよさ(天才性)、タイトエンド⇒器用さ、ライン⇒パワーなどなど。ざっと書いたが、細かくしようとすれば際限なくあるから、キャラクターにかなり濃淡がつけやすい。試合展開も、ドラマチックにしようと思えばいくらでもできる(その悪い例がキアヌ・リーブスの「リプレイスメント」だが……)。


Offensive Football Strategies (AMERICAN FOOTBALL COACHES ASS)Defensive Football Strategies (AMERICAN FOOTBALL COACHES ASS)

 American Football Coaches Associationのこのシリーズにはそのへんの基本的なことがわかりやすく書いてある。

アイシールド21 (1)
アイシールド21 (1)

アイシールド21 テレビ東京
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/eyeshield21/